SugarⅢ
「ちょちょちょちょ、何。急に何よ」
「急じゃなくて、俺は朝から考えてたもん」
「いやいや、有明の考えてることとか、あたし知らないし」
「だよなー。てか、逆に知ってたら怖い」
「うん、だから知らない」
………………………。
「あの…、しりとりは終わったんだよね?」
「終わったよ。残念ながら、同時に俺の計画も終わったけど」
「あ、そう」
「うん。とりあえず、好きって言って」
「何でよ?」
「だって姫仲、俺のこと好きだろ?」
「…………………ナルシスト? いや、自意識過剰か」
「またまた。そんなこと言うなよー。分かってるって、姫仲ってツンデレだろ?」
「違うよ。あたしはいつもほんとのことしか言わないもん」
「じゃあ、好きって言えよ」
「だから何でよ」
「だって姫仲、俺のこと好きだろ?」
「……何これ。有明、この会話いつまででも続いちゃうよ。終わんないよ、これ」
「そっか。そうだな。じゃあ付き合うか、姫仲」