天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅦ
とか何とか鼻の下を伸ばしているチャーリーの耳を。

「何通り過ぎてんのよ、あんた」

七星が摘まんでグイッと引っ張る。

「着いたわよ、学食」

気がつくと、チャーリーは一人だけ学食を通り過ぎようとしていた。

「おお、せやったせやった。ここやったな、学食。せやけどアレやで、けしからん娘。ナンボ照れ隠しやゆーても、そんな引き止め方したらあかんで、このツンデレホルスタインが」

「あんた霊能力者呼んで除霊するわよ!」

キャンキャンまくし立てる七星など気にも留めず、チャーリーは花音とリヴリアの肩を気安く抱いて学食へと入っていく。

「さぁ飯にしようでハニー達。今日はどこの席にするかのぅ」

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