天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅦ
橘 花音「お兄ちゃんたすけてぇぇ」
夕刻の橘家。

その、入り口のドアからしてやたらとファンシーな一室。

ベッドに座った小動物系女子が、黒髪ロングストレート、両サイドのリボンを揺らしながら、せっせと何かを縫っている。

手にしているのは針、そして糸。

黙々と作業に勤しむ事15分。

「できましたぁ」

顔を上げた小動物、花音はニパッと笑う。

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