天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅦ
「誤解だよ花音、龍太郎君はそんな悪い人じゃないよ?男らしくて努力家の、いい人だよ?」

「でもぉ…」

優しいお兄ちゃんの拓斗が、そんな殺人鬼みたいな(偏見)龍太郎と修行しているなんて。

きっと拓斗は気が弱い所もあるから、龍太郎に酷い事されて、脅されて、誰にも言わないように口止めされているに違いない。

「拓ちゃん、私、明日拓ちゃんのシュギョーについてく!」

花音は突然、そんな訳の分からない事を言い始めた。

< 128 / 149 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop