天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅦ
そんな訳で翌朝。

「何だ拓斗、そのウサちゃんは?」

早朝のまだ陽も昇らない天神学園グラウンド。

ヨレヨレの空手着を身に纏って黒帯を締めた龍太郎は、アップリケのついた拓斗の空手着を見て苦笑いする。

「いやぁ…妹が昨夜つけてくれて…」

照れ笑いする拓斗。

「その妹というのが…」

龍娘がヒョイと拓斗の背後を見る。

拓斗に隠れ、更に五所川原に隠れ。

おっかなびっくりで花音が龍太郎達を見ていた。

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