天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅦ
満足そうに帰っていく花音を見送りながら。
「あの…すみません…お二人とも…」
拓斗は恐縮そうに言う。
「なぁに…」
龍娘は立ち上がって、チャイナドレスの埃を払った。
「いい妹さんじゃねぇか。雛菊に爪の垢でも煎じて飲ませてぇくらいだぜ」
龍太郎も屈託なく笑う。
「よっぽどおめぇの事が心配だったんだな。あんな事言ってたけど、花音の奴、膝はガクガク震えてたぜ?今にも『お兄ちゃんたすけてぇぇ』なんて言いそうなくらいにな」
「あの…すみません…お二人とも…」
拓斗は恐縮そうに言う。
「なぁに…」
龍娘は立ち上がって、チャイナドレスの埃を払った。
「いい妹さんじゃねぇか。雛菊に爪の垢でも煎じて飲ませてぇくらいだぜ」
龍太郎も屈託なく笑う。
「よっぽどおめぇの事が心配だったんだな。あんな事言ってたけど、花音の奴、膝はガクガク震えてたぜ?今にも『お兄ちゃんたすけてぇぇ』なんて言いそうなくらいにな」