天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅦ
校門を潜って校舎へと歩いている途中、校庭の片隅で何かやっている生徒がいた。
あの白い道着は空手着だろうか?
片方はくたびれたヨレヨレの空手着に黒帯、もう片方はまだ真新しい空手着に白帯。
熱心に腕立て伏せをしている傍らで、体格のいい方はおかしな姿勢のまま突っ立っているだけ。
(空手部の先輩か誰かかしら?きちんと稽古すればいいのに)
武道に疎い七星には、それが『立禅』という修行の一つである事がわからない。
それより何より、彼ら二人のそばに立っている女性。
派手な鳳凰の刺繍の入ったチャイナドレス。
スリットなんて、足の付け根近くにまで入っている。
(何あの女の人…部外者?あんな教育上よくない格好して…あとで学園の先生に報告しておこうかしら…)
あれがその『学園の先生』である事を七星は知らない。
あの白い道着は空手着だろうか?
片方はくたびれたヨレヨレの空手着に黒帯、もう片方はまだ真新しい空手着に白帯。
熱心に腕立て伏せをしている傍らで、体格のいい方はおかしな姿勢のまま突っ立っているだけ。
(空手部の先輩か誰かかしら?きちんと稽古すればいいのに)
武道に疎い七星には、それが『立禅』という修行の一つである事がわからない。
それより何より、彼ら二人のそばに立っている女性。
派手な鳳凰の刺繍の入ったチャイナドレス。
スリットなんて、足の付け根近くにまで入っている。
(何あの女の人…部外者?あんな教育上よくない格好して…あとで学園の先生に報告しておこうかしら…)
あれがその『学園の先生』である事を七星は知らない。