天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅦ
仲間達の誰も、リヴリアに明確な恋愛感情を説明してやれない。

困惑する面々。

しかし。

「いいんですよ、わからなくて」

そんな面々に助け舟を出したのは、同じく昼食に来ていた兆志だった。

「因幡先生」

目を丸くする還騎と花音。

兆志はニッコリ微笑む。

「そういった事を学ぶのも、学校での学業です。まだ君達は入学したばかり…理解できないのも説明できないのも当然…これからそれを勉強し、体験し、やがて出来る後輩や友人達に教え伝えていくんですから」

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