天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅦ
怒りで声を押し殺しつつ、剣豪は語る。

「あのような変質者、屋敷に現れたその日に斬殺したに決まっておろう」

「なっ!お前人斬り働きをっ?」

驚愕する龍娘。

しかし、それならば何故鈴木さんはこうして健在なのか?

「……死なんのだ」

怒りに震えながら剣豪は言う。

「斬っても突いても刻んでも開きにしても、あの鈴木という男は死なぬのだ…」

「馬鹿な…お前の剣腕と銘刀・川蝉を以ってしても死なぬだと?」

「……」

己の恥を晒したかのごとく、屈辱の表情を見せる剣豪。

「俺とて腕に覚えはある…大抵の輩には勝つ自信もある…それでも仕留められぬとなると、奴の正体はただ一つのみ」

そう、鈴木さんの正体は人外…。

「奴は変態なのだっっっっ!」

いやいや嫁馬鹿、違ぇから。

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