天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅦ
次に入ってきたのはリヴリア。

「リヴリアさんね…どうですか?学園生活の方は」

兆志の問いかけに。

「……興味深いです」

真っ直ぐに前を見つめて呟くリヴリア。

「私は軍の研究所以外での生活は初めてですので…何もかもが新鮮です」

「それはよかった」

兆志は微笑む。

「クラスメイトとは仲良くやっていけそうですか?」

「ええ…皆、仲良くしてくれています…ただ…」

「ただ?」

兆志はペンを止めてリヴリアの顔を見る。

「学食にオイルが置いていないのは気に入りません…メニューの追加を要求します」

それは無理な話。

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