天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅦ
「英語の鈴木先生が…クネクネ動いて怖いの…」

それは先日の覆面剥ぎデスマッチの事を言っているのだろうか。

「大丈夫ですよ。あんな見かけですけど、鈴木さんは大変な人格者ですから」

「でも怖いの…なんか夢に出てきそうなの…」

確かに、夜道に鈴木さんと遭遇して走って追いかけられたりしたら、軽くトラウマになりそうだ。

「ま、まぁ…とって食われたりはしませんから…」

「うん…」

今にも泣き出しそうな花音を何とか宥めて、兆志は次の生徒を呼んだ。

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