天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅦ
「今年の1年生は、上級生をお兄さんやお姉さんに持つ人が多いんですね」

笑顔を浮かべながら言う兆志。

そんな彼に。

「そういう先生こそ…」

還騎は薄く笑う。

冷笑とも言える笑みだった。

「卒業した因幡 舞白と何か関係があるのですよね?」

「……」

ペンを止め、兆志が顔を上げる。

「ええ…舞白は僕の娘です」

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