天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅦ
「!」

少し驚いた顔をする還騎。

「ああ…誤解しないで下さいね。娘といっても、血は繋がっていないんです」

兆志は苦笑した。

「故あって子供の頃に彼女を引き取りましてね…僕が育てたんです。いわば養女ですよ」

「…私と共通点がありますね…私も筱萠家では養女でして…」

「そうですよね」

目を細める兆志。

そんな彼に。

「で…」

還騎は再び冷笑を浮かべる。

「舞白先輩を引き取ったのはいつの話です…?…明治?幕末?江戸時代?もっと昔かしら…?」

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