天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅦ
あまりにも微細で、あまりにも数多い星屑。

広範囲に拡散したそれを、全て回避するは不可能。

そんな星屑を。

「!」

兆志は三日月状の斬撃を放って吹き飛ばす!

一振りで起こす、まるで突風のような斬撃。

その風圧によって星屑は散らされ、兆志の身に掠り傷一つ負わせる事もできぬままに消滅する。

「……」

目を凝らす還騎。

先程の三日月状の刃。

紛れもなく死神得意の大鎌による斬撃。

だが、兆志の手にその大鎌は握られていない。

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