天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅦ
「成程…」

パラパラと飛び散る氷の破片の中、兆志が静かに呟く。

「風、星屑、氷…『星と天を紡ぐ偉大な魔女』の二つ名通りですね。貴女は星や天候に関する魔術を行使するのですね」

「落ち着き払って…忌々しい」

更なる魔術を行使するべく、杖を床に突き立てようとする還騎。

その身に。

「くぅっ!」

兆志が放った斬撃が叩きつけられる!

咄嗟に杖から展開した障壁で受け止めるものの、還騎はその衝撃に壁際まで押された。

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