☆男の子のわたし★
初めてみたショックと、驚き。


「もぅ!早くしてよぉ!」


ドア越しからさおりんの怒ったような声がする。


今さら家に上がって来て追い出す訳いかない!


あたしは男の子の馴れない服を急いで着た。


「お、お待たせ!」

「ううん!今日は着崩れてるね。」


さおりんが可愛い笑顔を向ける。


「急いでたから…ね!」


だってまだ状況理解出来てないもん!


「おでこ出して行くんだ。」


「えっ?ああ、どっちでもいいよ」

「そのままでいい。」


あたしはさおりんの横に立って歩いた。



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