☆男の子のわたし★

そして今全身鏡を見つめてる。


「女だ…。」


誰がどう見ても女。

「夢…か?」


そうだ!夢だ!


俺は悪夢に襲われてるんだ。

そうだ、そうだ。

きっと夢に違いない。

そうとなれば早速頬っぺたをつまむ!


「エイッ!………


イッダァァァァ!!!!」

ちょっと女の子っぽく言ってみたけど、

いざとなれば男になる。

でも、俺男じゃん!

男の声を出して何が悪いんだっつーの!

男なんだから。
きっとこの制服も母ちゃんが娘欲しくて女物の制服持ってきちゃったんだよ。

うん。そうだ。


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