弱虫ガールと図書委員長。
靴に履き替えて校門、
鈴木くんとは帰り道が逆、
あたしは右で鈴木くんは左。
あぁ、鈴木くんともう少し一緒に居たかったな。
「じゃあね、…」
そう言ってあたしが歩き出したとき、鞄が後ろに引っ張られた。
「わっ!…鈴木くん?」
あたしの鞄の紐を引っ張ったのは鈴木くんだった、
何かもう…きゅんきゅんマックスですよ。
「あのさ、…送る。」
「えっ、でも帰り道逆、」
話してる間に鈴木くんはスタスタとあたしの前を歩き出した。
ふわっとあたしの顔がにやけてしまった、
いかんいかん、浮かれちゃう。
パンパンと少し顔を叩いてあたしも鈴木くんをおう様に歩いた。