弱虫ガールと図書委員長。






なーんて、少女漫画的な展開はなくて、


本は落ちたけど、自分の上には落ちてこなかったみたい。

うわ、なんかあたし、今物凄く恥ずかしいような…


「…ふ、大丈夫?」


鈴木くんは優しくこえかけてくれたんだけど、

凄く、凄く顔がね、笑いに耐えてますって顔してる。

ふ…って笑っちゃってるし!
恥ずかしいよ~。



「だ、大丈夫ですっ、」


絶対顔真っ赤だよ、もう、最悪。


「あんた面白い、」

「へ?」

「イメージと違う、何か抜けてる。」


笑顔で話す鈴木くんにほわーっと見とれてしまうあたしは大丈夫だろうか。

って!イメージと違うってあたしどんな人に見えてたのかな。


「あ、いつも図書室に居るよな。」

「え、うん、」


わ~、鈴木くん知ってたんだ。

ヤバイ

嬉しい。


「本好きなのか?」

「…うん、」


本じゃなくて鈴木くんが好きなんだけどなぁ、
なんてことは言えない。






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