ピエロ
「お前は、すぐ俺から離れるな。相棒なのだから一緒に行動するのは、普通だろう。」
不満げな白やん。
そのひそめた眉もセクシー!ひゅー!
とか思いつつ。
白が掴んだ腕をじっと見つめる。
白もその腕を見るとますます強く掴んできた。
「普通。こういう状況だったら、女の子の腕をパッて話して顔を赤らめるとかすんじゃないの。」
とむっとしながら言ってみる。
「だからだ。黒は、女の子だから守りたいと思う。手を離したことで黒に何かあったら困るからな。」
ご満悦そうだ。
左様ですか。そらありがたい。
「守ってもらうほど、弱くないですよ。会長様。」
とかわいい声を出して言ってみる。そらもう、会長様の部分に関してはアニメの主人公になれるくらいのかわいさだ。このやろう。
その声にますます眉間のシワがセクシーになる。
「だから。会長様というなと言っているだろうが。」
「ごめん。ごめん。んぢぁ行くよ。」
腕はそのままで歩きだす。心なしかいや完璧に機嫌がよくなってることに苦笑しつつそのまま入り口をでる。
灰原学園は、名門という肩書きのお金持ち学園だ。
そのため、まぁ無駄だろと言いたくなるような施設と設備。
ご苦労なこったぁ。
まぁ。そんなこんなでエレベーターも当然有るわけで。下へ行くボタンを連打する。
しばらくして到着したエレベーターに乗り込む。