ピエロ
一番後ろの窓際の席から空を見上げる
本日は、晴天なりって感じか…
「望月くん。今の事象についてどう思いますか?」
うん?
あぁ。授業中だったか…
ありきたりすぎるな…
これ俺に聴くか。普通。
「あぁ。それについては、1962年のイギリスの事象に酷似する点がいくつかあり、その時の対策においての長所、短所などを十分に理解し、応用すれば問題はないと思います。」
とこんなもんでいいのか…
すると、クラス中から拍手の嵐
赤めがねの化粧の濃い蓮根も満面の笑みでこちらに拍手してくる。
「素晴らしいわ。望月、望月白くん。さすが、次期白薔薇候補であり、学年首席。本当に素晴らしいわ。」
と続ける。
このくらい誰にだって言える。
あぁ…つまらない…