枯れた恋の花が咲いたとき
第六章 宝物
夏休み
「帰りたくないな〜」
「もう遅いし体に良くないよ!」
「わかりましたよ〜」
「夏休み、いっぱい会えるじゃん
あ、でも練習と試合が……」
「甲子園行ったら、応援に行くからね!」
「おう、またな!」
季節はいつの間にか夏になっていた。
時は何事もなかったかのように過ぎていく………
カタンッ
「ハナ、帰ってるの?」
バタッ!
「ハナ!?」