片思い経由、恋愛行き
性格の全く違う2人が、これほどまでに仲がいいなんて、正直羨ましい。
わたしには入り込めない世界があるっていうか…
長年の絆なのかな。
「あんたこそ瑞樹に惚れすぎなんだよ。…あんなヘタレ男のどこがいいんだか」
…やっぱり一言多い。
だけど、さっきよりも怒りがこみ上げてこないのはなぜだろうか。
「あいつのどこが好きなんだ?」
相変わらずの仏頂面で、続けてきかれる。
きつめの視線を感じながら、質問に対する答えを考えた。