片思い経由、恋愛行き


―――――………



「…ということです」



恐らくあと1分でチャイムが鳴るだろうという頃、話を終わらせた。



「ご静聴、ありがとうございましたー」


「…長ぇよ」



全て話してスッキリした俺に対して、ちょっとお疲れモードの郁也。



いつの間にか肩肘をついて足を組んでいる。



「でもよかったじゃん。瑞樹にそんな勇気があったなんて、逆にこの4か月間は何してたんだよ、って感じだけどな。とうとうヘタレ卒業か?」



そう言ってニヤリと笑う郁也。



「おう、卒業してやるさ!」



右手でピースをして俺も同じように笑った。
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