片思い経由、恋愛行き
小桜高校廻り線
今日も一日が終わった。
どの授業もあまり真剣に聞かずに過ごしているうちに、あっという間に放課後になってしまった。
帰りのホームルームが終わってクラスのみんなが教室から出ていく。
俺は帰りのバスの時間まで待機。
外で待つのは寒いから、教室で夕日を眺めながら一人っきりの時間を過ごす。
本当は15分ほど待てばいつものバスが来るけれど、俺は今日、あえてそれには乗らない。
違う線のバスに乗るためにもう15分待つ。
彼女に会うために。