天使がくれたもの(全編公開にします)
それ以上、言葉をかけることもできず・・・黙って彼を見つめる4人。

すると拓馬は振り返り、4人をにらみつけ口を開いた。


「俺は・・・アイツが男に言い寄られてたことも知らんかったし。ほかの男の子供をはらんだ女なんか・・・知らんなぁ」


そう言って、拓馬はエンジンをかけた。


「・・・おまえなぁ!!」


怒りに耐えきれず、テルオは拓馬の胸ぐらを力強くつかんだ。

勢いよく倒れる原チャリの音が、3人の耳に強く響いた。


「・・・離せ」


まばたきもせず座りきった瞳で、彼をにらむ拓馬。
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