天使がくれたもの(全編公開にします)
純子と会うのは・・・花火の日以来。


「じゃあ、行こっか! アイツら・・・もう着いてるんちゃうかな?」


2人は、駅から歩いて5分もかからないカラオケボックスに向かう。


「おっそいって! おまえらぁ」


カラオケボックスの玄関口で、伸哉がイライラした表情でしゃがんでいる。


「まぁ、いいやん。2人とも私立やし遠いんやから」


なだめるように、優しく2人を迎える勇心。

受付を済ませた4人は、案内された部屋で和気あいあいと、楽しい会話を飛ばす。

・・・昨夜、純子から電話があった。


「・・・ごめんな、この前。勇心がな“もう友達でおろうって伝えてや”ってさ」
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