天使がくれたもの(全編公開にします)
純子を通しての彼の言葉を、舞は少しさびしく感じた。

だが不謹慎にも、気持ちは楽になり・・・今日の誘いにOKを出した。



「俺、結局夏休みはどこも行かんかったわぁ」


つまらなさそうな顔で、歌本をペラペラとめくる伸哉。


「俺も行かんかったわぁ、親と妹は旅行してたけど。・・・兄貴は彼女とおったし」


何もなかったかのようにふるまう勇心の態度に、舞はホッと胸をなで下ろす。


「旅行っていいでなぁ! なぁ、4人で旅行に行かん!?」

「・・・いつよ?」
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