天使がくれたもの(全編公開にします)
「…日向?」


目の前に、勇心のきょとんとした顔がアップで映る。

名前を呼ばれ、我に返る舞。


「…え? あ…ごめん」


いつもとは違う様子に気づいた勇心は、無理に明るくふるまう彼女を黙って見つめる。


「…なんかあったん?」


心配するかのように、彼は舞の顔をのぞき込む。

舞は、その言葉で数時間前の出来事を思い出す。
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