天使がくれたもの(全編公開にします)
――数日後。

純子の家に集まった3人は、ワイワイとお菓子を広げながら騒いでいる。


「あっ、そうや。白浜の写真できたで!」


机の引き出しから、写真を取り出す純子。

4人は広げた写真を1枚1枚手にし、冬休みを思い出す。


「俺、ジュースを買ってくるわぁ。純子、この辺…どこに自販機ある?」

「あ、あたしも行くで!!」


伸哉と純子は、財布を手に部屋を出ていった。


「今、伸哉…“純子”って言うてたでな?」


舞は驚いた顔で、勇心に話しかける。


「…秒読みやな」


勇心は、クスクスと鼻で笑いだす。

2人の変化に気づき…うれしくなる。

すると、急に勇心の手が舞の手にかぶさった。
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