天使がくれたもの(全編公開にします)
第4章:迷路
開かない扉
勇心と別れてから…舞は何度もカグに連絡しようとした。
だが舞は、携帯の画面に彼の番号を表示するとこまではできても…最後の発信ボタンだけが押せなかった。
中途半端なまま…2ヵ月が過ぎた。
「舞ちぃ、食堂行こやぁ!」
クラスメイトの恵子が、財布を持って彼女の席にかけつける。
「あ…うん」
舞は席を立ち、ちらっと窓ぎわを見た。
「どしたん? はよ行かな混むで?」
教室のドア側から、せかすように声をかける恵子。
「あ…うん、行く行くっ」
舞は、教室を足早に出た。
だが舞は、携帯の画面に彼の番号を表示するとこまではできても…最後の発信ボタンだけが押せなかった。
中途半端なまま…2ヵ月が過ぎた。
「舞ちぃ、食堂行こやぁ!」
クラスメイトの恵子が、財布を持って彼女の席にかけつける。
「あ…うん」
舞は席を立ち、ちらっと窓ぎわを見た。
「どしたん? はよ行かな混むで?」
教室のドア側から、せかすように声をかける恵子。
「あ…うん、行く行くっ」
舞は、教室を足早に出た。