天使がくれたもの(全編公開にします)
「ごめん、嫌やった?」
突然のキス。
軽く奪われた唇。
舞は両手で唇をふさいだ。
「嫌っていうか……」
赤面したまま小さな声で答えると、すかさず快は言う。
「嫌とかじゃないんやったら付き合ってや」
3つ年上のせいか、彼は慣れた様子。
「てか、会うたばっかやん」
「会うたばっかやとキスしたらあかんの?」
恥ずかしげもなくその二文字を口にする彼。
舞は戸惑いを隠せない。
「え……っと」
黙り込むと、快はそんな姿をおかしく思うのか小さく笑う。
「ま、考えといてや」
彼は舞の頭をぽんぽんと軽くたたいた。
そのしぐさもまたカグを思い出すものだった。
……カグもよく頭をこうやって撫でてきた。
舞は複雑な気持ちで快を見る。
……似てる。
カグに見えて仕方がなかった。
鼓動が高鳴る。
舞はその横顔をじっと見つめていた。
突然のキス。
軽く奪われた唇。
舞は両手で唇をふさいだ。
「嫌っていうか……」
赤面したまま小さな声で答えると、すかさず快は言う。
「嫌とかじゃないんやったら付き合ってや」
3つ年上のせいか、彼は慣れた様子。
「てか、会うたばっかやん」
「会うたばっかやとキスしたらあかんの?」
恥ずかしげもなくその二文字を口にする彼。
舞は戸惑いを隠せない。
「え……っと」
黙り込むと、快はそんな姿をおかしく思うのか小さく笑う。
「ま、考えといてや」
彼は舞の頭をぽんぽんと軽くたたいた。
そのしぐさもまたカグを思い出すものだった。
……カグもよく頭をこうやって撫でてきた。
舞は複雑な気持ちで快を見る。
……似てる。
カグに見えて仕方がなかった。
鼓動が高鳴る。
舞はその横顔をじっと見つめていた。