天使がくれたもの(全編公開にします)
――数日後。


「舞ちんっ、聞いたで‼」


たまり場のリビングでソファに腰かけてテレビを観ていると、後ろから実が声をかけてきた。


「え……?」


何のことかわからず、舞はきょとんとした顔。

ニタッと微笑む実。


「3つ上の彼!」


冷やかすようにニヤニヤと、舞の表情の変化を楽しむ彼。


「…えっ⁉ ちょっ、誰から聞いたん⁉」


舞は一瞬にして青ざめた。


「この前、雪奈ちんが皆に言うてた…」


舞は身を乗り出して必死に問いかけたが、実は平静に答える。

返された言葉に冷や汗をかく舞。


「…みぃくん以外に、誰かおったん?」
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