天使がくれたもの(全編公開にします)
・・・数秒間、見つめ合う2人。舞は、どう接すればよいのか迷っていた。

すると彼は無表情のまま、すっと手のひらを彼女に向けた。


「ん?・・・何?」


きょとんとした表情で、問いかける舞。


「土産」


平然と答える彼の手を、舞はため息をついてたたき返す。


「おまえねぇ、何もなしで毎回来やがって。菓子くらい、買ってこいっちゅうねん」


舞はカグの言葉に背を向けて、冷蔵庫からジュースを取り出した。

この前の泣いてたカグは、見間違いやったんかも・・・。

舞は、彼にジィーッと視線を送った。

すると突然、彼が舞の髪の毛を手に取った。
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