天使がくれたもの(全編公開にします)
「はいはーい?」


久しぶりの連絡で、うれしそうに携帯を耳に当てる舞。


『あ、舞? ハガキ見た?』


聞き慣れた・・・懐かしい声。


「見た見た。行く?」


さっそく、彼女は同窓会の件で電話してきた様子。

行くか行かないかの決断は、純子の返事が大きく左右する。


『もちろん行くって、伸哉に会いたいし!・・・でも舞、気まずくない?来そうじゃない? お祭り系、大好きなあの子のことやから・・・』


純子の言葉で、中学卒業式のあの日を思い出す。


「・・・うん、まぁ・・・無視しとけばいいんちゃん?」
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