シークレットな極上LOVE


“会いたい”


あたしが思ってる事を、彰斗は文字にして送ってくる。


会社は祝日を含めた連休に入り、今日から4日間、あたしは彰斗と顔を合わせずに済む。


それが、ホッとするような寂しいような、複雑な気持ち。


あれからずっと、彰斗からの電話もメールも、全てを無視してしまっていた。


亜子さんと別れてから、美加とネットで見た“本命”が、頭を離れない。


あの事は、本当だったんだ。


少なくとも、彰斗には誰か好きな人がいる。


噂通り、学生時代の恋人?


亜子さんの言い方だと、好きなのに別れたって事なのかな?


分からない。


悶々と考えても分からないのに、彰斗に聞く勇気もなかった。




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