シークレットな極上LOVE


何から話せばいいのか、まったく分からない。


だけど、彰斗の“不安に思う事があるんだろ?”


その言葉は、まさにあたしの心を代弁していた。


「言ったろ?言葉だけを信じるなよ」


そう言うと、彰斗はまたあたしを抱きしめ、キスをしようとした。


その瞬間、また亜子さんの言葉が蘇る。


「嘘つき!」


顔をそらし、あたしはそう叫んだのだった。


「由依奈?」


「好きじゃなくても、抱けるでしょ?誰か、他の人を想いながら抱けるんでしょ?」


「由依奈…」


何かを察したのか、彰斗は呆然としている。


「言葉も態度も、何も信じられない」




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