シークレットな極上LOVE
さすがにためらう態度を見せていると、彰斗さんは気が付いたのか、眉を下げてフッと笑った。
「ちゃんと送るから、大丈夫。足がフラフラじゃん。こんな夜に、女性一人は危ないよ?」
「は、はい…」
なんて紳士的なんだろう。
これが、40代くらいのオジサマなら分かるけど、どう見ても20代くらいに見えるのよね。
あたしの周りの男友達なんて、みんな真っ先に酔い潰れちゃうのに。
「じゃあ、ご一緒させてもらいます」
彰斗さんは、先にあたしをタクシーに乗せると、自分は後から乗り込んだ。
「家、どこ?」
「えっと…」
あれ?
いきなり暖かいタクシーに乗り込んだせいか、それとも少し気が緩んだせいか、
急激に睡魔が襲ってきて、意識がもうろうとしてきた。