シークレットな極上LOVE


「しゃ、社長!?」


驚いた美加は、思い切り立ち上がり、その弾みでカップのコーヒーがこぼれた。


「きゃ~!」


慌てて、その辺にあるティッシュで拭く。


「備品、過失以外で壊したら始末書だからね?」


「は、はい…」


彰斗に脅され、さすがの美加も小さくなった。


だけど、もっと怖いのは、社長の後ろで鬼の形相をしているお局様。


後で、こってり、しぼられるんだわ。



「それにしても、何でこんなサイト見てたんだ?」


「あの、今日の社内メールで、新藤商事を引き離そうみたいな内容が、書かれてたじゃないですか…」


おどおどしながら、美加は説明を始めた。


そうだったっけ?


そういえば、今日は、まだメールを開いてないや。




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