シークレットな極上LOVE


「トップに出たのは去年」


呆れた顔で、彰斗はベッドルームへ行く。


サイドテーブルに置いてあるタバコに手を伸ばし、ライターと一緒にバルコニーへ持って出た。


「そうだったの?全然、知らなかったよ」


「由依奈は、変なトコで抜けてんだよ。今日も、部長のメール、読んでなかったろ?」


「あ、あれは、つい…」


しどろもどろで、言い訳するあたしに笑いながら、ライターの火を点けると、タバコを吸い始めた。


風で火が消えない様に、手で覆う仕草が、何とも言えずカッコイイ。


見とれる姿の一つだ。




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