シークレットな極上LOVE
「何、見とれてんだよ」
部屋の中から見てるあたしに、彰斗はからかう様に言った。
「べ、別にそんなんじゃないもん」
彰斗の家のバルコニーは、寝室とリビングとで繋がっている。
だから、リビングからも寝室側のバルコニーには見えるんだけど…。
「こっちに来いよ、由依奈」
彰斗は小さく手招きをした。
「……嫌よ。タバコ臭いもん」
「だったら、ベッドに座っとけばいいからさ」
「え~?」
照れ臭くて、可愛い自分になれない。
わざと、言う事を聞かないでいると、彰斗がこう言ってきた。
「オレは、ちょっとでも、由依奈が近くにいて欲しいけどな」
「わ、分かった…」