シークレットな極上LOVE
な、何!?
意外に食いつてきた亜子さんに、あたしは引いてしまった。
「由依奈ってさ、社長である彰斗が、何で自分を選んだのかって、気にならない?」
「は?」
相変わらず、失礼な人ね。
しかも、人が今でも気にしてる事を、そんなサラリと言ってくれて。
「それは、ちょっと気になりますけど」
「それなのに付き合ってるの?完全に彰斗ペースなのね」
「あの…!何が言いたいんですか?」
やっぱり、この人キライだ。
「多分ね、あなたの事は、軽い気持ちから入ってる。それだけは、間違いないわよ」
そんなに言い切られたら、何も言い返せないじゃない。
呆然とするあたしに、それを気にも留めないでカクテルを飲み干す亜子さん。
そんな時、ユウくんが亜子さんに、こっそりと伝えに来た。
「亜子さん。龍之介さん来られましたよ?」