シークレットな極上LOVE
龍之介さんて、あの新藤社長の事よね!?
「ホント!?」
「はい。今、VIPルームにいらっしゃいますから」
「じゃあ、いこ!由依奈も行こうよ」
「え~!いいですよ。だいたい、あたしは関係ないので」
「関係あるわよ。あなた、彰斗の彼女でしょ?」
婚約者になろうかって人に、“彼女でしょ?”って言われる事に抵抗を感じる。
気乗りしないあたしの腕を引っ張り、亜子さんはVIPルームの扉を開いた。
「ここ、私は嫌いな部屋なんだけどね」
ニヤッと不敵な笑みを浮かべる。
「龍~!あっ、彰斗も一緒だったの?」
えっ!?
彰斗も!?
思わず、部屋を出ようかと思った時、
黒いソファーに、ネットで見た、あのイケメン社長、新藤龍之介さんが座っているのが見えた。
「亜子、誰?その子」