シークレットな極上LOVE
……いい香り。
お花でも果物でもなく、何て表現したらいいんだろ。
ともかく、甘いのに酸っぱくて、それでいて軽くない。
こういうのを、大人の匂いと呼ぶんだよね。
うん。きっとそうだ。
さっき会った彰斗さんも、こんな匂いがしてたもん。
……ん?
彰斗さん?
あれ?
確か、一緒にタクシーに乗ったよね?
あれから、どうしたっけ?
「あっ、目が覚めた?」
まふだが重いと思ったら、あたしは眠っていたみたい。
ゆっくりと目を開けると、そこには、さっきブルーライトで会った彰斗さんがいた。
「あれ!?あたし、何で!?」
思わず飛び起きて、辺りを見回す。
ここ、どこ…?