シークレットな極上LOVE
背もたれにもたれて、足を組み、真顔でこっちを見ている。
同じイケメン社長でも、彰斗と違って冷たい雰囲気だ。
「ああ、由依奈?彰斗の彼女よ」
その瞬間、龍之介さんの顔が険しくなった。
そして、その隣では、驚いた顔であたしを見ている彰斗がいる。
「ねえ~、二人とも何か大事な話しでもしてた?」
「今からしようとしてた」
素っ気ない返事をした龍之介さんは、すでに出されていたお酒に手をつける。
あれは、ウイスキー?
氷も用意されていて、あたしが見る限りでは、ロックで飲んでいた。
「それ、今じゃないとダメ?」
亜子さんの甘ったるい言い方に、龍之介さんはため息をつく。
「分かった。いいよ。彰斗との話しは次にする」