シークレットな極上LOVE
「良かった!さすが龍!由依奈も、一緒に飲も」
この時のあたしは、三人に嫉妬していたと思う。
幼なじみの三人は、並ぶだけでも絵になって、それでいてVIP。
あたしがいかに浮いてるか、自分がよく痛感してしまった。
「あたし、いいです。お邪魔だと思うんで帰ります」
そう言って、部屋を出ようとした時だった。
「ちょっと待ちなよ」
あたしを引き留めたのは、彰斗ではなく龍之介さんだった。
ソファーに座ったまま、さっきとは違って、少し身を乗り出すような格好をしている。
「きみ、彰斗の彼女なんだろ?だったら、ここにいなよ?常識だろ?」
冷たい目と口調で、そう言い放つ新藤商事の社長。
新藤龍之介、ライバル社長との最悪の出会いが始まったのだった。