シークレットな極上LOVE
すると、龍之介さんは納得した様に、「あー」と頷いた。
「好きだな。相変わらず。彰斗の趣味は、女の子をシンデレラにしてやる事か?」
え?
どういう事?
あたしには、いまいち理解不能な言い方だけど、彰斗にはしっかり伝わった様で、頭にきたらしい彰斗は突然立ち上がった。
今にも、龍之介さんに殴りかかりそうなくらい、怖い顔をしている。
「ちょっと、やめてよ彰斗!それに、龍は言いすぎよ!」
亜子さんも立ち上がって、彰斗をなだめる。
そんな光景を、呆気に取られたあたしは、ただ見つめる事しか出来なかった。
「てめぇ。いい加減にしろよ」
彰斗がそう言うと、龍之介さんは座ったまま見上げて言った。
「いい加減にするのはお前だろ。亜子と結婚するのに、何他の女と付き合ってるわけ?」