シークレットな極上LOVE
「龍、その話しはね…」
「亜子は黙ってろよ。あんな風にメディアでも騒がれてるのに、彰斗は他の女と付き合ってるのかよ」
「だからね龍、それは…」
必死になだめようとする亜子さんを無視して、龍之介さんは彰斗に言った。
「お前は何人、同じ理由で人を傷つけるんだ?今頃、泣いてる子が他にもいるだろ?」
え…?
ちょっと待ってよ。
どういう意味?
すると、肩の力が抜けた彰斗は、またソファーへ座り込んだ。
「恋愛に関しては、お前はフラフラし過ぎなんだよ。いい加減、腹くくれ」
龍之介さんはそう言って、立ち上がるとお店を出て行った。
「龍!待って!ごめんね二人とも」
あたしたちにそう言い残して、亜子さんは追いかけて行った。