シークレットな極上LOVE
後に残されたのは、うなだれる様に俯く彰斗と、呆然とするあたし。
一体、何が起こったんだろう。
この部屋に、あたしたちだけしかいなくて、本当に良かった。
「ごめんな由依奈。嫌な思いをさせて…」
消え入る様な小さい声で、彰斗はあたしにそう言った。
「ううん。それはいいの。でも、何?龍之介さんの言ってた話しは…」
顔を覗き込むと、彰斗の目は潤んでいる。
「あ、彰斗…?」
どうしたの?
何なの?
初めて見せる弱気な顔に、あたしはひどく動揺した。
「ゆっくりと、家で話しを聞いてくれないか?」
「うん…。分かった」