シークレットな極上LOVE
あたしの気持ちがスッキリするより、彰斗の気持ちの方が大事。
だから、無理矢理聞き出す事はしない。
そう決めたから。
「由依奈…」
言葉に詰まるのか、彰斗は苦しそうな表情のまま、あたしの名前を呼ぶだけだ。
きっと、話そうかどうか、迷ってるんだと思う。
「いいから。無理しないでってば」
さっきは泣きそうな顔してたくせに。
あたしは背伸びをして、彰斗の唇にキスをした。
「もういいから。忘れよう。今夜も、いつもみたいに、二人きりの甘い時間を過ごそうよ」
そう言うと、彰斗はその場であたしを押し倒した。
「ベ、ベッドは…!?」
何だかんだで、こういう行為にいつも冷静な彰斗は、今夜だけは違っていた。